12人のグループLINEに「12月、いつ空いてる?」と送って2時間。既読は11、返信は「いつでも大丈夫〜」の1件だけです。

日にちは、聞き方を変えないと集まりません。

LINEには、候補日を並べて◯△×で答えてもらう「日程調整」が標準で入っています。2026年10月5日には、AIが候補日の提案から催促まで手伝う「日程調整エージェント」も始まりました。

忘年会の幹事を例に、候補日を送るところから開催日を決めるところまでを順に進めます。内容は2026年10月12日時点の公式ヘルプと公式発表にもとづいています。

日程調整・投票・LINEカレンダーは役割が違う

LINEには予定まわりの機能が3つあり、名前が似ているので混ざりがちです。先に担当を分けておきます。

機能向いている場面答え方
日程調整複数の候補日から開催日を決める候補日ごとに◯・△・×
投票お店や会費など、日付以外を決める選択肢から選ぶ(複数選択の可否を設定できる)
LINEカレンダー決まった予定を残して共有する参加・不参加

投票でも日付を選択肢にできますが、答えは「選ぶか、選ばないか」の2択です。「行けなくはない」の△を拾えるのは日程調整だけです。

幹事の流れは、日程調整で日を決める → 投票で店を決める → LINEカレンダーに登録する、の順になります。

候補日を作ってグループに送る

まずは設定なしで使える、従来の日程調整の手順です。

  1. 忘年会をするグループのトークルームを開き、メッセージ入力欄の[+]をタップします
  2. メニューから[日程調整]をタップします
  3. 「イベント名」と「イベント内容」を入力します
  4. 「日程選択」で候補日を複数タップし、[選択]をタップします
  5. [メンバー招待]をタップし、メッセージを確認して[送信]をタップします

送信すると、トークルームに日程調整のメッセージが届きます。メンバーはそこから回答します。

「イベント内容」に書いておく4つ

「日程選択」で選ぶのは日付です。日付だけでは答えにくいので、判断材料を「イベント内容」に書いておきます。

  • 開始時刻の目安(19時ごろから、など)
  • エリア(〇〇駅の周辺、など)
  • 会費の目安
  • 回答の締切

締切は、あとでトークにも改めて書きます。イベント内容を開かずに回答する人がいるためです。

グループをまたいで集めたいとき

職場のグループと個別の友だちを同じ会に呼ぶなら、トークルームを通さずに作れます。

ホームのサービス一覧から[便利ツール]>[LINEスケジュール]を開き、[イベント作成]をタップします。作成後に[メンバー招待]で、グループや友だちを選んで招待します。

公式ヘルプでは、iPadやPC版LINEなどのサブ端末は対象外と案内されています。幹事の作業はスマートフォンで行ってください。

回答して、開催日を決める

参加者が回答する

  1. トークルームに届いた日程調整の[今すぐ確認]をタップします
  2. [回答する]をタップします
  3. 候補日ごとに◯・△・×のいずれかをタップします
  4. [選択]>[OK]をタップします

集計を見て日を決める

参加率がいちばん高い候補日は、緑色でハイライトされます。イベント詳細の画面で日付をタップすると、誰が◯で誰が×かを確認できます。

緑の日が全員◯とは限りません。主賓や遠方から来る人が×になっていないかだけ、日付をタップして見ておきます。

編集と削除ができる人

日程調整は、幹事以外も内容を変えられます。知らないと「候補日が減っている」と慌てることになります。

  • 編集:作成者と、招待された人全員ができます
  • 削除:作成者だけができます
  • 追加の招待:招待された人もできます(トークルームで作成した場合、宛先は最大30件)

もう1つ、最後に編集した日から1カ月更新がないイベントは自動的に削除されます。回答結果は残り続けるものではありません。

日が決まったらやること

決まった日は、すぐトークに書きます。日程調整の画面を開き直さない人にも伝わる場所は、トークだけです。

続けて次の2つを済ませると、当日までの「何時からだっけ」が減ります。

  • 確定した予定をLINEカレンダーに登録する(機能の概要はLINEカレンダーの紹介記事へ)。次の章のAI版なら、[結果を見る]>[LINEカレンダーに追加]で登録できます
  • 集合時間とお店を書いたメッセージを、アナウンスでトーク上部に固定する

10月5日開始の「日程調整エージェント」でAIに任せられること

LINEヤフーは2026年10月5日、AIが日程調整を手伝う「日程調整エージェント」をLINEラボで提供開始しました。Agent iの取り組みの1つです。

従来の日程調整との違いは、幹事が手でやっていた作業をどこまで任せられるかです。

場面従来の日程調整日程調整エージェント
候補日を作る自分で日付を選ぶ内容を文章で送ると、AIがタイトル・候補日・時間を提案
回答する自分で◯△×を選ぶ[AIにおまかせ]で、自分の予定をもとに回答案が出る
催促する幹事がトークで声をかける回答期限の24時間前に、トークルームへリマインド
全員◯の日がない幹事が個別に相談するAIが参加者ごとに再調整を提案
開催日を決める緑のハイライトを見て幹事が決める回答完了か期限到来のあと、AIがおすすめの日程を提案
使う条件設定不要LINEラボでオン・バージョン26.15.0以上・日本国内

オンにして、候補日を作る

最初に機能をオンにします。

  1. [ホーム]>[設定]をタップします
  2. [LINEラボ]をタップします
  3. [日程調整エージェント]をオンにします

続けて、グループのトークルームで候補日を作ります。

  1. メッセージ入力欄の下にある[日程調整]をタップします
  2. 調整したい内容を文章で入力して送信します(例:12月の金曜の夜に、10人で忘年会)
  3. AIが出したタイトル・候補日・時間を確認します
  4. 必要なら[すでに予定がある日は除外]や[平日候補から除外]をタップします。[追加条件を入力]で条件を足すこともできます
  5. [この内容で進める]>[トークルームに送信]をタップします

送信直後の画面に[このまま回答を行う]が出るので、幹事はそのまま自分の回答も済ませられます。

「AIにおまかせ」で回答する

参加者は、届いた日程調整の[回答する]>[AIにおまかせ]をタップします。AIが作った回答を確認し、[この内容で回答]をタップすれば完了です。

回答案はLINEカレンダーの予定から作られます。公式発表によると、予定がなければ◯、前後に予定があれば△、予定が重なっていれば×が提案されます。

AIが見るのは回答する本人の予定だけで、他の参加者の予定は参照しません。LINEカレンダーと端末のカレンダーを連携していれば、iOSカレンダーやGoogleカレンダーの予定も考慮されます。

裏を返すと、カレンダーに入れていない予定はAIには見えません。回答案の◯△×はタップで直せるので、送る前に目で確認してください。

使う前に知っておきたいこと

  • LINEラボの機能です。 公式ガイドに、予告なく利用できなくなる場合があると書かれています
  • オンにする必要があるのは作成する側です。 プレスリリースでは、LINEラボでの設定は日程調整の作成時に必要とされています
  • 初回は同意画面が出ます。 AI機能の利用にあたり、情報利用への同意が求められます
  • 個別の再調整の通知は、全員には届きません。 公式アカウントを追加しているユーザーにのみ届くと案内されています
  • 料金は公式に書かれていません。 プレスリリースと公式ガイドのどちらにも、料金の記載は見当たりませんでした
  • 回答期限の決め方も書かれていません。 リマインドは期限の24時間前に届きますが、期限をどこで設定するかは公式に説明がありません

参加者のLINEが古いバージョンのときにどう表示されるかも、公式には説明がありません。アップデートをしない家族や親戚がいるグループでは、LINEラボをオフのままにして従来の日程調整で作るほうが確実です。

回答が集まらない・ボタンが見つからないとき

症状確認すること対処
[日程調整]が見つからないiPadやPC版LINEで開いていないかスマートフォンのLINEで開く
AIの提案画面にならないLINEラボでオンにしたか、バージョンが26.15.0以上かLINEをアップデートしてからオンにする
回答が半分で止まっている締切を伝えたか締切と「どの日に決めるか」をトークに書く
候補日が変わっている招待された人は誰でも編集できる変えた人はトークでひとこと知らせる、と最初に決めておく
イベントが消えた最後の編集から1カ月たっていないか決まった日はトークとLINEカレンダーに残す
グループ外の人も呼びたい―イベント詳細の[招待]か[イベントリンクをコピー]を使う

公式ヘルプには、従来の日程調整に締切やリマインドの機能は書かれていません。候補日を送った直後に、締切を1通で伝えておきます。日付は自分の予定に書き換えてください。

忘年会の候補日を送りました!
〇/〇(〇)の夜までに◯△×をお願いします。
未回答の人は「全部△」として数えますね。

締切の前日に、残りの人数と決め方をもう1通送ります。

日程調整、未回答はあと3人です。
明日の夜に締め切って、◯がいちばん多い日でお店を予約します。

名指しはせず、人数と期限だけを書くのがコツです。そもそもなぜ全員が黙るのかは、グループLINEで誰も返信しない問題で扱っています。

まとめ

  • 開催日は「日程調整」、お店は「投票」、決まった予定は「LINEカレンダー」。△で答えられるのは日程調整だけです
  • 従来の日程調整は設定不要で、入力欄の[+]から作れます。締切はトークに自分で書いて伝えます
  • 「日程調整エージェント」は2026年10月5日開始。LINEラボでオンにすれば、候補日の提案やリマインドをAIに任せられます

幹事を引き受けたその日に、忘年会のグループで[+]>[日程調整]を開き、12月の金曜を3つ選んで送ってください。「いつ空いてる?」と文章で聞く前に、ボタンで答えられる形にしておきます。

なお「いつでも大丈夫〜」と答えた人ほど、候補日を出すと全部△で返してきます。