22時41分。トーク一覧のいちばん上に、PTAのグループから長文が届きました。1行目は「来月の役員の件で、ご相談なのですが……」で切れています。
開けば既読がつきます。でも、今夜は返事を考えたくありません。
2026年10月7日、LINEラボの新機能「スクロールプレビュー」が発表され、順次提供が始まりました。トーク一覧から、既読をつけずにメッセージをさかのぼって読める機能です。
設定から、既読がついてしまう操作、出てこないときの確認順までを順に見ていきます。内容は2026年10月20日時点の公式ガイドと報道にもとづいています。
既読をつけずに読む方法は3つある
先に、よく紹介される方法を並べておきます。
機内モードは公式の使い方ではなく、通信が戻ったときに既読が送られるおそれがあるため、この記事では扱いません。
中心はスクロールプレビューです。トークを開かずに過去のやりとりまでさかのぼれる公式機能は、今のところこれだけです。
スクロールプレビューの設定と使い方
最初に1回だけ:LINEラボでオンにする
- [ホーム]タブを開き、右上の歯車(設定)をタップします
- [LINEラボ]をタップします
- [スクロールプレビュー]をオンにします
オンにするのは最初の1回だけです。以後は設定を開く必要はありません。
毎回の操作:長押しして、外側で閉じる
- [トーク]タブで、読みたいトークルームを長押しします
- プレビュー画面が開くので、上下にスクロールして読みます
- 読み終わったら、プレビュー画面の外側をタップして閉じます
1対1のトークだけでなく、グループ・公式アカウント・オープンチャットでも使えます。
iPhoneでは以前から、長押しで直近のメッセージを少しだけ見られました。今回の機能では、さらに上までスクロールして過去のやりとりも読めます。
Androidのスマートフォンでも、同じ操作ができるようになりました。
既読がつくのは「プレビューの中」をタップしたとき
いちばん間違えやすいのがここです。プレビューは見ているだけなら未読のままですが、触る場所を間違えるとトークルームが開きます。
公式ガイドも、スクロール中の誤タップに注意するよう書いています。指を画面に置いたまま上下に動かし、ポンと叩かないのがコツです。
危ないのは、役員の件の続きが気になって、プレビューの下まで指を伸ばした瞬間です。
公式ガイドは「画面下部」をタップするとトークが開くとしています。閉じるときは、プレビュー枠の上側など、枠から離れた場所を押すのが無難です。
一度ついた既読は取り消せない
LINEには、相手側に表示された既読を消す機能がありません。トークの削除やブロックをしても、すでについた既読は消えないとされています。
誤タップしてしまったら、既読を消す方法を探すより、返事の段取りに切り替えるほうが早いです。すぐに返せない日は、ひとこと先に送っておきます。
役員の件、拝見しました。家の予定を確認してから、明日の夜にお返事します。
返事が遅れてしまったあとの文面は、返信が遅れた友達へのLINEの整え方も参考にしてください。
スクロールプレビューが出てこないとき
設定に項目がない、長押ししてもプレビューにならない。そんなときは、上から順に確認します。
スクロールプレビューが使えないときの確認
スマートフォンかiPadのLINEで操作している?
PC版LINE(Windows・Mac)は対象外です
メインのスマホ(またはiPhone・iPad)のLINEで操作している?
Androidのサブ端末は対象外です
なし
PC版では使えません
スクロールプレビューの対象はiPhone・Android・iPadです。スマートフォンのLINEで試してください。
LINEのバージョンは26.15.0以上?
[ホーム]→設定→[LINEについて]で確認できます
なし
サブ端末では使えません
Androidのサブ端末は対象外です。メインで使っているスマートフォンで操作してください。
[設定]→[LINEラボ]に「スクロールプレビュー」の項目がある?
ちょっと待って
まずLINEをアップデート
App StoreまたはGoogle Playで、LINEを最新版に更新してください。更新後にLINEラボを開き直します。
ちょっと待って
順次提供の途中かもしれません
26.15.0以降で順次提供されるため、更新しても項目がまだ出ないことがあります。数日おいてLINEラボを開き直してください。
使える
長押しの場所を確認
長押しするのは、トークルームの中のメッセージではなく[トーク]タブの一覧です。
既読がつく操作を見る →使える
オンにすれば使えます
スイッチをオンにしてから、トーク一覧で長押ししてください。
使い方を見る →
オープンチャットでは、プレビューを開いている間に届いたメッセージが、すぐには表示されないことがあります。新しい投稿を読みたいときは、いったん閉じてプレビューを開き直してください。
無料で使えるのは「今のところ」
スクロールプレビューは、2026年10月20日時点では無料です。LINEラボでオンにすれば、誰でも使えます。
ただし公式ガイドには、将来はLYPプレミアムの特典として提供する予定と書かれています。いつ移るかはまだ発表されていません。LINEラボの機能なので、予告なく使えなくなる場合もあります。
前例もあります。同じLINEラボで8月に始まった「メッセージ編集」は、10月20日でLINEラボでの提供を終え、LYPプレミアムの特典になりました。
経緯はLINEの「メッセージ編集」の記事にまとめています。
有料化したあとに、無料の利用者がどうなるかは発表されていません。使えるうちに設定して、操作に慣れておくのがおすすめです。
通知で読むときの設定と注意
スクロールプレビューが使えない環境なら、通知で冒頭だけ読む方法があります。
通知に本文を出すには、LINEの[ホーム]→設定→[通知]で、メッセージの内容を表示する項目をオンにします。オフにしていると「新着メッセージがあります」とだけ表示され、本文は読めません。
iPhoneは、本体の[設定]→[通知]→[LINE]の「プレビューを表示」もあわせて確認してください。ここが「しない」だと、LINE側をオンにしても本文は出ません。
通知は「誰から、何の件か」を知るためのものと割り切りましょう。中身をしっかり読むのは、スクロールプレビューの役目です。
なお、ロック画面に本文が出ると、まわりの人にも見えます。人前でスマホを置くことが多い人は、通知の本文を出すかどうかを先に決めておきましょう。
まとめ
- トークを開かずに過去のやりとりまで読めるのは、LINEラボの「スクロールプレビュー」です
- 閉じるのは枠の外。メッセージと画面下部は触りません
- 対象はLINE 26.15.0以上のiPhone・Android・iPadです。今は無料ですが、将来はLYPプレミアムの特典に移る予定です
寝る前に1回だけ、[ホーム]→設定→[LINEラボ]を開いて、スクロールプレビューがあるか見てください。あればオンにして、適当なトークを長押しし、外側をタップして閉じる練習を1回しておきます。
プレビューで最後まで読めても、来月の役員の件はトーク一覧のいちばん上から動いてくれません。
「既読を消すアプリ」のような非公式アプリは、アカウントが利用停止になるおそれがあるため使わないでください。
出典・参考