友だちリストを一番下までスクロールする。下から3つ目あたりで、もう誰なのか思い出せない。
この数、多い方なのか少ない方なのか。
年代別の平均・利用率と、リストの内訳、世代が上がると使い方の何が変わるのかを、調査データで整理します。
ここからLINEトーク画面を再現した会話です
にんにくネコ テティーベア右 にんにくネコ
ボクのリスト、上から30人までしか記憶ないよ!
30人あれば十分ですよ。ちなみに人類の記憶容量の話は後半で出てきます。
LINEトーク画面の再現ここまで
まずは結論: 年代別の平均友達数
複数調査から整理した、LINE友達数の目安中央値 がこちら。
年代別 LINE友達数の目安(中央値レンジ)
* 各種調査からの中央値レンジ推定。バーはレンジの中央値で比較しています。
ピークは10代・20代。そこから40年かけて4分の1まで減っていく のが日本のLINE事情です。
なお最高記録として報告されているのは10代で550人、20代で630人。大学生の平均は187人(マイナビ調査)で、ここが人生の総量最大地点になります。
世代が上がると、何が変わるのか
年代ごとの解説を並べる前に、6世代を1枚に畳んでおきます。
差分だけ取り出すと、変わっているのは3点だけです。
① 追加の動機が「関係」から「用事」に変わる。 10代の追加理由は「会ったから」。40代以降の追加理由は「連絡する必要があるから」。同じ操作でも意味がまったく違います。
② 整理の主役が非表示から削除に変わる。 若いうちは消さずに隠す。30代を境に「もう連絡しない確信」が持てるようになり、削除に手が届きます。
③ リストの中身が人からサービスに寄る。 60代以上のリストで増えるのは友達ではなく、病院・自治体・スーパーの公式アカウント。友達リストが用件リストになっていく のが加齢の正体です。
テティーベア 30代で友達が減るのではなく、30代でようやく『減らしていい』と思えるようになるだけです。人数は結果であって、原因ではありません。
世代あるあるを実演してみる
数の話より、みんなが知りたいのはたぶんこっちです。以下は統計ではなく、よく言われる世代あるある。
ここからLINEトーク画面を再現した会話です
テティーベア にんにくネコ右 テティーベア
今日は。ありがとう。ございました。
送信時刻 21:14
なんか怒ってる!?怒ってないよね!?
相手が 既読 送信時刻 21:15
LINEトーク画面の再現ここまで
上の世代は、文を「。」で終えるのが当たり前の書き方として身についています(理由には諸説あります)。下の世代はそれを冷たさ として読みます。同じ1文字で、送信側と受信側の解釈が真逆になります。世代差が一番むき出しになる瞬間です。
他にもよく挙がるのがこのあたり。
10代 : 句読点なし・改行なし・返信は「り」の1文字。既読1秒
20代 : 通知をオフにしているのに、なぜか返信は速い
30〜40代 : 絵文字がやたら丁寧に配置されている😊
50代以上 : 前置きが長く、写真だけが単独で飛んでくる。あと急に電話をかけてくる
年代別のLINE利用率
「そもそも使っているか」も年代で差があります。
年代別 LINE利用率(2023年時点)
* NTTドコモ モバイル社会研究所調査。10代が20代より低いのは、そもそもスマホ非所持の層が含まれるため。
伸びているのはシニア層です。60代以上の利用率は2020年の57.9%から2025年に69.0%へ、5年で約10ポイント上昇(モビルス調査)。80代でも女性45%・男性38%が使っています。
友達数が最も少ない世代が、最も伸びている世代 でもある、というねじれがここにあります。
友だちリストの内訳は?家族・親友・知り合いの比率(推定)
LINE社は友だちリストの内訳データを公開していません。そこで人数データと、人間関係の研究(ダンバー数)を組み合わせて目安を推定しました。
人類学者ロビン・ダンバーは、安定的に関係を維持できる人数の上限は約150人 としています。内側から順に、次の階層構造です。
超親密(恋人・家族): 5人前後
親友レベル: 15人前後
良い友人レベル: 50人前後
安定的な知人: 150人前後
顔と名前が一致: 500人前後
これを大学生の平均187人に当てはめ、社会人と並べるとこうなります。
社会人側の57人は、18〜69歳全体の平均値をモデルに使っています。冒頭の年代別目安とは別の調査なので、人数より比率の動きを見てください。
大学生のリストは約4割が「ほぼ連絡しない知人」 。自動友だち追加が普及した現在、この比率はさらに上がる傾向にあります。
一方で、親友は7人から5人。外側の層が派手に入れ替わっても、内側はほとんど動きません。
「本当に打ち解けられる人は何人か」を聞いた複数調査でも、最多は3〜5人(約45%) 。11人以上と答えた人は約10%でした。ダンバーの超親密層5人と、ほぼ一致します。
外側の層を整理したくなったら、削除より先に非表示から。相手にバレず、簡単に元に戻せます。
内訳はダンバー数(150)と連絡頻度調査を組み合わせた推定モデルです。出典: マイナビ学生の窓口 、マイナビフレッシャーズ 、THE GOLD 60 、Robin Dunbar (1992) “Neocortex size as a constraint on group size in primates”
自分の友達数は多いのか少ないのか
同年代の中央値を大きく下回れば少なめ、2倍以上なら多め。ただし、この比較にはあまり意味がありません。
「本当に連絡を取る相手」は年齢を問わず10〜20人程度 という調査結果があります。つまりリストが200人でも50人でも、実際に動いているのは同じ範囲です。
見るべき数字を差し替えるなら、こちら。
直近1ヶ月でメッセージを送った人数
グループトークで自分が発言した回数
今年、実際に会った人数
友達数は関係の量ではなく、過去に会った人の履歴 です。減っているのではなく、更新されていないだけ。
テティーベア リストの下の方にいる方々は、あなたを忘れているわけではありません。お互いに、思い出す用事がないだけです。……お茶、二杯目を淹れましょうか。
まとめ
友達数のピークは10代・20代(150〜200人)、60代以上は30〜50人まで減る
変わるのは人数ではなく追加の動機 (関係→用事)と整理の手段 (非表示→削除)
実際に連絡を取る相手は、どの世代でも10〜20人前後
まず1つだけやるなら、リストを開いて「直近1ヶ月で送った人」を数えてみてください。たぶん両手で足ります。それが本当のあなたの友達数です。
整理まで踏み込みたくなったら、非表示と削除の違い へどうぞ。
友だちリストの一番下にいる人も、かつては一番上にいました。順番は、そういうふうにできています。