友だちリストを一番下までスクロールする。指が止まる。下から3つ目あたりで、もう誰なのか思い出せない。
この数、多い方なのか少ない方なのか。
年代別の平均・利用率と、世代が上がると使い方の何が変わるのかを、調査データで整理します。
ここからLINEトーク画面を再現した会話です
まずは結論: 年代別の平均友達数
複数調査から整理した、LINE友達数の目安中央値がこちら。
年代別 LINE友達数の目安(中央値レンジ)
* 各種調査からの中央値レンジ推定。バーはレンジの中央値で比較しています。
ピークは10代・20代。そこから40年かけて4分の1まで減っていくのが日本のLINE事情です。
なお最高記録として報告されているのは10代で550人、20代で630人。大学生の平均は187人(マイナビ調査)で、ここが人生の総量最大地点になります。
世代が上がると、何が変わるのか
年代ごとの解説を並べる前に、6世代を1枚に畳んでおきます。
| 年代 | 目安人数 | リストの主成分 | 増え方 | 整理の仕方 |
|---|---|---|---|---|
| 10代 | 150〜200人 | クラス・部活・塾・バイト | 一度会ったら追加 | 非表示で見えなくする |
| 20代 | 130〜180人 | 学生時代+職場+趣味 | 出会いの場が最多 | 通知オフで一時避難 |
| 30代 | 80〜120人 | 家族・ママ友・職場 | 結婚/転職で入れ替わる | 削除に踏み切り始める |
| 40代 | 60〜90人 | 家族・仕事・子ども関係 | PTA・習い事で増える | 増えた分だけ都度整理 |
| 50代 | 40〜70人 | 家族・親戚・職場 | ほぼ増えない | もう整理済み |
| 60代以上 | 30〜50人 | 家族・親戚・公式アカウント | 病院/自治体の登録で増える | そもそも増えない |
差分だけ取り出すと、変わっているのは3点だけです。
① 追加の動機が「関係」から「用事」に変わる。 10代の追加理由は「会ったから」。40代以降の追加理由は「連絡する必要があるから」。同じ操作でも意味がまったく違います。
② 整理の主役が非表示から削除に変わる。 若いうちは消さずに隠す。30代を境に「もう連絡しない確信」が持てるようになり、削除に手が届きます。
③ リストの中身が人からサービスに寄る。 60代以上のリストで増えるのは友達ではなく、病院・自治体・スーパーの公式アカウント。友達リストが用件リストになっていくのが加齢の正体です。
30代で友達が減るのではなく、30代でようやく『減らしていい』と思えるようになるだけです。人数は結果であって、原因ではありません。
世代あるあるを実演してみる
数の話より、みんなが知りたいのはたぶんこっちです。以下は統計ではなく、よく言われる世代あるある。
上の世代は「。」を丁寧さとして打っています。下の世代はそれを冷たさとして読みます。同じ1文字で、送信側と受信側の解釈が真逆になる。世代差が一番むき出しになる瞬間です。
他にもよく挙がるのがこのあたり。
- 10代: 句読点なし・改行なし・返信は「り」の1文字。既読1秒
- 20代: 通知をオフにしているのに、なぜか返信は速い
- 30〜40代: 絵文字がやたら丁寧に配置されている😊
- 50代以上: 前置きが長く、写真だけが単独で飛んでくる。あと急に電話をかけてくる
ここからLINEトーク画面を再現した会話です
年代別のLINE利用率
「そもそも使っているか」も年代で差があります。
年代別 LINE利用率(2023年時点)
* NTTドコモ モバイル社会研究所調査。10代が20代より低いのは、そもそもスマホ非所持の層が含まれるため。
伸びているのはシニア層です。60代以上の利用率は2020年の57.9%から2025年に69.0%へ、5年で約10ポイント上昇(モビルス調査)。80代でも女性45%・男性38%が使っています。
友達数が最も少ない世代が、最も伸びている世代でもある、というねじれがここにあります。
自分の友達数は多いのか少ないのか
同年代の中央値を大きく下回れば少なめ、2倍以上なら多め。ただし、この比較にはあまり意味がありません。
「本当に連絡を取る相手」は年齢を問わず10〜20人程度という調査結果があります。つまりリストが200人でも50人でも、実際に動いているのは同じ範囲です。
見るべき数字を差し替えるなら、こちら。
- 直近1ヶ月でメッセージを送った人数
- グループトークで自分が発言した回数
- 今年、実際に会った人数
友達数は関係の量ではなく、過去に会った人の履歴です。減っているのではなく、更新されていないだけ。
リストの下の方にいる方々は、あなたを忘れているわけではありません。お互いに、思い出す用事がないだけです。……お茶、二杯目を淹れましょうか。
まとめ
- 友達数のピークは10代・20代(150〜200人)、60代以上は30〜50人まで減る
- 変わるのは人数ではなく追加の動機(関係→用事)と整理の手段(非表示→削除)
- 実際に連絡を取る相手は、どの世代でも10〜20人前後
今日これだけやるなら、リストを開いて「直近1ヶ月で送った人」を数えてみてください。たぶん両手で足ります。それが本当のあなたの友達数です。
整理まで踏み込みたくなったら、非表示と削除の違いへどうぞ。
友だちリストの一番下にいる人も、かつては一番上にいました。順番は、そういうふうにできています。
にんにくネコ
テティーベア
