LINE STOREのカートに、190円のスタンプが1つ。購入ボタンの上で、親指が3秒止まる。

これ、買っていいやつなのか。

各種調査を集計したところ、ほとんどの人は想像よりはるかに少額でした。その3秒の逡巡に、金額的な根拠はありません。

ここからLINEトーク画面を再現した会話です

色の良いレモンにんにくネコ
色の良いレモン
恐れ入ります。ユーザーの約7割は累計1,000円未満とのことでして、5年で割りますと月あたり16円。自動販売機の釣り銭以下でございます。
にんにくネコ
その真顔で釣り銭の話しないで! 説得力がありすぎて怖いよ!
LINEトーク画面の再現ここまで

先にお断り:このデータは新しくありません

金額まわりの調査は、2010年代に公表されたものが中心です。累計購入金額の分布は2015年公表のスマートアンサー調査、購入層の年代分析はさらに古いASCII.jpの記事が出どころ。

スタンプの基本単価は長く120円でしたが、2026年7月1日に190円へ改定されました。金額の絶対値は当時より少し上にずれますが、比率の傾向はそのまま読めます。古い、という前提だけ持って進んでください。

大前提:LINEスタンプの単価

クリエイターズスタンプ(静止画)の基本単価は 190円(70LINEコイン) です。2026年7月1日の価格改定で、それまでの120円(50コイン)から上がりました。

価格位置づけ補足
190円(70コイン)クリエイターズスタンプ(静止画)の標準。8〜40枚セット2026年7月1日改定前は120円(50コイン)
据え置きアニメーション・ポップアップ・BIG・カスタム・メッセージスタンプ今回の改定の対象外
320円〜(120コイン〜)LINE公式スタンプ改定前は250円(100コイン)

大事なのは価格ではなく寿命です。1セット買えば数ヶ月から半年は使い回せる、ストック型の趣味。これが安く済む理由の正体です。

そもそも何割の人が買っているのか

10〜20代の有料スタンプ購入経験率は、全体で 76.8%。10代女性に限ると 81.0% と8割を超えます(テスティー調査)。10代男性も推定で7割前後。

「スタンプにお金を使うのは少数派」というのは、完全に誤解です。買っていない方が少数派

本題:累計でいくら使っているか

「これまで合計いくら使ったか」の分布がこちら。

LINEスタンプの累計購入金額分布(スマートアンサー調査・2015年公表)

500円未満
47.6%
500〜999円
21.4%
1,000〜2,999円
約16%
3,000〜4,999円
約8%
5,000円〜
約7%(ヘビー層)

* 合計69.0%が累計1,000円未満。「使いすぎ」の実数はユーザーの1割未満です。

約7割が累計1,000円未満。「最初に1〜2セット買って、あとは無料スタンプで満足」というパターンが、多数派どころか標準です。

月割りにすると、金額が消える

累計額をLINE利用年数(仮に5年=60ヶ月)で割ってみます。

月あたりLINEスタンプ出費(5年間利用と仮定)

ガチ勢(10,000円〜)
月200円〜
ヘビー層(〜9,999円)
月165円
ミドル層(〜2,999円)
月50円
ライト層(〜500円)
月8円

* 累計金額÷60ヶ月で計算。最上段のガチ勢でも、缶コーヒー2本分に届きません。

多数派であるライト層は月8円。自販機の缶コーヒー1本(130円)の16分の1です。

ヘビー層でも月165円。音楽サブスクや動画配信の、だいたい数十分の一という水準になります。

ここからLINEトーク画面を再現した会話です

色の良いレモンにんにくネコ
色の良いレモン
190円のスタンプを半年使った場合、1日あたり約1円でございます。呼吸1回あたりのコストと、ほぼ同等かと存じます。
にんにくネコ
呼吸に原価はないよ! でもなんか…そう言われると安い気がしてきた!
LINEトーク画面の再現ここまで

なぜここまで安く済むのか

理由は3つあります。どれも「金額が意識に上らない」方向に働きます。

① 1セットの寿命が長い。 190円のセットには最低8枚、多いと40枚。「お疲れ」「OK」「ありがとう」の定番が網羅されるので、数ヶ月から半年は保ちます。

② 無料スタンプが充実している。 公式アカウントを友だち追加すればもらえる仕組みがあり、無課金でも種類はそれなりに揃います。

③ 買い切りで永久に使える。 サブスクと違って追加課金がないため、「今月の出費」として認識されません。使うたびに安くなっていく構造です。

それでも「LINEスタンプを買いすぎかも」と心配な人へ

まずは実際の行動を見てみてください。

購入ボタンの前で3秒止まる人
190円か…今月もう2セット買ってるんだよね
既読23:41
にんにくネコ
色の良いレモン
色の良いレモン
恐れ入ります。合計360円でございます。
23:41
…あれ、思ったより少ない
既読23:42
にんにくネコ
色の良いレモン
色の良いレモン
3秒の迷いを、月に10回。時給換算で損失が出ております。
23:42

迷った時間のほうが高くつく、というのがこの記事の裏の結論です。

色の良いレモン

年間1万円使っていても、月833円。コンビニのちょっと良いお菓子3個分です。むしろ、コミュニケーションを豊かにするための投資としては、相当コスパが良い部類かと存じます。

スタンプ購入は「気持ちを伝えるための小さな投資」です。月数百円で毎日のLINEが楽しくなって、相手にも喜んでもらえるなら、コスパは十分に成立しています。

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まとめ

  • 約7割のユーザーが累計1,000円未満。10〜20代の76.8%は購入経験あり
  • 月割りにするとライト層は月8円、ヘビー層でも月165円
  • 金額データの出どころは2010年代の調査。単価は2026年7月1日に120円→190円へ改定

今日これだけやるなら、LINE STOREの購入履歴を1回だけ開いてみてください。心配していた金額の、たぶん3分の1です。

ここからLINEトーク画面を再現した会話です

色の良いレモンにんにくネコ
色の良いレモン
1タップあたり、およそ0.02円。ため息より安価でございます。
にんにくネコ
単位がどんどん細かくなってる! もう止まらないやつだ!
LINEトーク画面の再現ここまで

3秒迷った時間より、190円のほうが安い。それがこの記事の全部です。


出典・参考